肩の痛み 肩の精密な構造と機能

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「肩関節」は、複数の関節によって構成されています。
肩関節の構成に関わる複数の関節がそれぞれきちんと機能して、正常に腕を動かすことを可能にしています。
 
広い範囲からの影響を受けているため、治療は広い視野が必要になり、
足から頭、反対側の手、目などの眼球運動も状態によっては、検査と治療を必要とします。
 
サラリーマンからトップアスリートまで肩の治療をケアしていく中で、気づいた身体の機能について、一部ご紹介します。
 
このページでは、肩の障害に対する一般的な解説は省いて、なかなか具合が改善しない方に対しての、新しい視野を紹介する形を取りますので、理解よりは知るという程度に納めていただければ幸いです。

肩の精密な構造と機能 / その傷害

Shoulder

頭蓋と頸椎は肩こりに関連

頭蓋と頸椎は肩こりに関連

頭蓋と頸椎は肩こりに関連

肩こりの筋肉と一般的に関連する僧帽筋は、副神経と呼ばれる脳神経が支配しています。
この副神経は、発生学的にはエラを動かすための筋肉を支配し、呼吸と関連する神経だったため、人間でも脳神経からなる部分を持っています。

その副神経が頭から出てくる場所が、第一頚椎の前方に位置するため、頸椎と頭蓋での関節である環椎後頭関節の問題によって影響が出てきます。

内臓や発声と関連する神経もそこから出てくるため、発声障害や内臓機能の不調がある方にも重要なポイントとなります。
 

肩や腕の痛みの背景に「頚椎神経根症」

レントゲンではっきりと確認できるものであれば、すでに診断を受けている方もいると思います。
しかし、撮影の角度による見え方の違いや、姿勢によって変化する場合、スポーツにおける障害などであればある体制をとった時に起こる神経根症もあるため、レントゲン撮影では確認することができない場合もあります。

実際には、どの椎骨のどの動きの問題かを触診で確認しなければなりません。

こちらの画像は実際に肩の痛みと痺れで来院されていた方の「首の脊柱管狭窄症」です。MRIではごく僅かなヘルニアと骨棘がありましたが、この場合は、首の動作で脊柱管が圧迫されるというpincer mechanismによるものでした。頚椎の可動性を正常に調整すると症状は消失しました。
 

肩や腕の痛みの背景に「胸郭出口症候群」

最近では、スポーツ選手など肩や肘の些細な障害が選手生命に関わるために腕を上げた状態での3D-CT画像を撮影し、血管や神経がどの辺りで圧迫を受けているかを確認できるようになってきました。

しかし、実際にはいろんな腕の動きや体勢の変化で圧迫が起こりますし、結局原因の関節や筋肉を検査していくには触診が頼りになります。

動画では、胸郭出口症候群の中の、肋鎖症候群のいくつかのパターンを紹介しています。
 
 

上腕二頭筋腱鞘と大胸筋の関わり

上腕二頭筋腱鞘と大胸筋の関わり

上腕二頭筋腱鞘に付着する大胸筋

上腕二頭筋腱鞘は、それ自体の炎症だけでなく、肩のインピンジメント症候群を回避するためにもとても重要なポイントです。
 では、その腱鞘の機能を制限するのに大胸筋が関わっていることを知る人は少ないです。
 トレーニングで大胸筋の後に二頭筋を鍛えている方は注意が必要です。

 大胸筋の停止部は、「上腕骨の大結節」と一般的には言われていますが、実際には、【上腕二頭筋腱鞘に筋膜を介して接続】している部分が存在します。

 つまり大胸筋の緊張が高まると、停止部の一部である上腕二頭筋の腱鞘を引っ張ることになり、上腕二頭筋腱の滑走が悪くなり、上腕二頭筋腱鞘炎となることがあります。

 上腕二頭筋以外の問題点を探ることが治療の第一歩となります。
 

広背筋と大胸筋の螺旋構造

広背筋と大胸筋の螺旋構造

大胸筋と広背筋の螺旋構造

肩の障害として一般的な腱板損傷・インピンジメント症候群・二頭筋腱鞘炎・五十肩など様々な障害に対する治療として、肩甲骨と上腕骨の運動リズムの調整が一般的です。
 肩に付着する筋肉は、どの角度においても筋肉の張力を一定に図ろうとする構造があり、その構造をきちんと理解して運動リズムの調整を図らなければなかなか改善しません。
 その一部をご紹介します。

筋肉の中には、螺旋構造を持ち、どの角度でも一定の筋張力を持てるようにしています。
肩関節に対して機能する代表的な筋肉である、大胸筋や広背筋もその構造を持った筋肉の1つです。
大胸筋や広背筋のように広い範囲に付着する筋肉は、その付着部位が何らかの影響で不均衡(いわゆる体が歪む)な状態にあると筋張力が保たれず、動きの中である角度にすると抵抗を強めてしまうことになります。

こういったことから肩の問題に対しては、腰や股関節がどのような方向への牽引力を持っているかを評価し、肩に対するストレスを分析していく必要があります。
 

肩鎖関節・胸鎖関節と腱板損傷

肩鎖関節・胸鎖関節と腱板損傷

肩鎖関節と胸鎖関節による肩の衝突回避

「肩甲骨はがし」という言葉ばブームになっていますが、肩甲骨の治療も3つの関節に対して方法を変えなければなりません。
①胸鎖関節に対する肩甲骨の動き
②肩鎖関節に対する肩甲骨の動き
③肩甲胸郭関節に対する肩甲骨の動き
これらの関節の機能検査を行う前に肩甲骨の調整を行うのはあまり意味がありません。
触診・検査・評価・治療・再触診・再検査・再評価を大切に
 

仙腸関節と坐骨神経の関連

仙腸関節と坐骨神経の関連

肩鎖関節と胸鎖関節の異常による胸郭出口症候群

腕や手が張る・痛いなどの場合は、この肩鎖関節と胸鎖関節による胸郭出口症候群が背景にないか、
触診・検査・評価が必要です。

 

肩鎖関節と胸鎖関節の異常による腋窩神経・肩甲上神経の障害

肩の腱板を構成する筋肉を支配する肩甲上神経は腱板損傷の背景に隠れている場合があります。
また、三角筋を構成する腋窩神経もその走行から肩甲骨の問題によって傷害されている場合があります。

肩関節の検査と治療動画

Test and Treatment For Shoulder 

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