産前・産後のケア

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産前・産後ケアの哲学

産前産後は、身体的にも精神的にもとてもデリケートな時期だからこそ、できる限りエビデンス(科学的根拠)に基づいた理論、そして丁寧な施術にしていくべきであると感じています。

ただし産前産後は、デリケートであるからこその倫理的な研究の難しさがあり、そのため情報量が少なく、経験や基礎医学による独自の理論によってある程度補わなければなりません。
そのため横暴な理論も世の中に多く出ているのが現状で、心配される方もとても多いかと思います。

当院では、エビデンスを補うための経験もできる限り安心を与えられるものをコンセプトに日々の治療計画をにしています。

産前産後のケアに関するエビデンス

 毎年何百万という女性が出産し、
そして再び痛みのない機能的な生活に戻る。
しかし、そうではない女性が多いのも事実です。

 

 このページでは、産前・産後の不調にまつわる、
「骨盤帯痛 pregnancy-related pelvic girdle pain (PRPGP)」
「尿失禁(骨盤底筋の障害)」
に関するエビデンスと当院での治療方針についてご説明します。

 

妊娠・産後の骨盤帯痛(腰痛・股関節痛・鼠径部痛)

研究1:どれくらいの人が悩んでいるのか
 骨盤帯痛と腰痛を合わせた有病率は、妊娠中45%、産後25%というシステマティックレビューがあります。
 2007年にOstgaardによって、大多数の女性で産後3ヶ月以内に回復がみられるものの、5〜7%の女性では順調な回復過程を辿らないと指摘しています。
→妊娠中は産婦人科の相談の後にご相談ください。産後の方は出産から3ヶ月くらいが治療開始のタイミングです。

妊娠・産後の骨盤帯痛(腰痛・股関節痛・鼠径部痛)に対する治療理論

 
研究2:どんな部位に痛みが多いのか
 Roseらの2004年の研究では、870人という大規模な調査の中で、76%が仙腸関節付近に、57.2%が恥骨結合付近に疼痛が見られたと報告しています。
また、歩行、立位、座位、姿勢を変えるなど、垂直方向の負荷が加わる課題で痛みが増悪するケースが多いとされています。
→重力がかかる立位や座位での治療も必要になります。
 
研究3:どのような方に疼痛が継続するのか
Damenらによると「仙腸関節の弛緩性に左右非対称が見られる女性で、骨盤帯痛が解決しにくい」という研究結果を2001年に報告しています。
→左右の仙腸関節の動きを検査して治療計画を作っていきます。
 

妊娠・産後の骨盤底筋機能不全

研究1:尿失禁の有病率の大規模調査
 Wilsonらは2002年に7882人の産後女性を対象に産後最大7年まで追跡調査をし、産後5〜7年の女性で44.6%が多少の尿失禁を経験していると報告をした。この研究では、産後6年以上を経過すると、尿失禁のなかった女性の31%の女性に尿失禁が見られるようになったことも報告しています。
 
研究2:日本における調査
 産婦人科医会会員の所属施設22施設での無記名自記式での調査があります。
 ①分娩による腹圧の減少によって、産褥1ヶ月で尿失禁が減少。
 ②経膣分娩が帝王切開術に比べて尿失禁が多い。(産後新たに尿失禁を生じた人全員が経膣分娩であった)
 ③30歳以下よりも30歳以上に尿失禁の発生率が高い。

(※画像は、出産時の正常な仙腸関節の機能)

妊娠・産後の骨盤底筋機能不全に対する治療

研究3:近年、妊娠中からの骨盤底筋体操の実施を勧める報告が多数出てきており、ケーゲル体操(骨盤底筋体操)による尿失禁症状の改善が報告されています。
また骨盤底筋機能障害には、産前からの骨盤帯痛との関連を示唆する文献も多数あるため、単純な骨盤底筋トレーニングが効果を出さない場合もあります。
 
解剖学的考察:骨盤底筋群は股関節の外旋筋に付着していることから股関節の機能異常や坐骨の位置的異常が影響を与えるという考察もよく耳にします。
ここの分野は我々の得意とする分野となりますので、骨盤底筋トレーニングと併用して行うことでより良い効果を実感しています。

Sacroiliac Joint

仙腸関節

仙腸関節の機能検査
(※妊婦の方は座位か横向きで行います)

仙腸関節は、手足の関節と違って、「手を上げよう」「足を上げよう」というように「仙腸関節を動かそう」としても、能動的に動かすことのできない関節です。

基本動かない関節ですが、正常では3度程度の動きを持っており、股関節や腰部の動きと連動して動くため、検査する場合も股関節の動きに対するリアクションを見ていきます。

能動的に動かす関節ではないからこそ、機能異常が出た場合に、運動療法やトレーニングで改善できないため、仙腸関節の治療がとても効果が高いのではないでしょうか。

近年、骨盤の矯正が流行っているため、正常では3度程度の関節が捻挫した関節のように大きく動きすぎ、「不安定」を起こしている傾向が多いように感じます。
 

仙腸関節も・脊柱の関節も動きの範囲は3度程度のごく僅かな動きのため、
機能検査・触診においても数度の範囲の動きを検査していきます。
 
関節の動きが小さいため、治療でも強い力は必要ありません。
どなたでも安心して受けていただくことができるかと思います。

出産時の仙腸関節の機能

Sacroiliac Joint

【仙腸関節の機能】と【エンゲージメント】

出産が近くなると胎児は母親のお腹から骨盤内へと下降を始めます。
これを「陥入(エンゲージメント)」と産科領域では呼ぶそうです。

骨盤の入り口は横長に対して、胎児の頭は縦型です。
このため胎児は横向きへと回旋を始めます。
これを一次回旋と呼びエンゲージメントの開始を指します。

横座りや足を組むなどをして仙腸関節の機能に問題があると、エンゲージメントがスムーズに進まない場合があります。
早めにご自身の骨盤の機能を改善させておきましょう。
 

臼蓋形成不全と仙腸関節

臼蓋形成不全と仙腸関節

骨盤帯痛の原因に仙腸関節の左右非対称性の動き

仙腸関節は仙骨と寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)で形成されています。

胎児の成長に伴い、腰椎は前弯を増していきます。腰椎のカーブに合わせて仙骨は前方へと倒れていきます。

寛骨は立位では重心の影響で後方へと倒れていくため、お腹が大きくなったことで起こる仙骨の前方への傾斜と寛骨の後方への倒れによって「仙腸関節は安定」していきます。

この時に左右で差が起こると、恥骨の痛みや骨盤帯痛が起こり屈んだり、歩いたりで痛みが起こります。

出産前になると骨盤が緩み、出産のための骨盤内に空間を大きく取るために仙骨は起き上がっていきます。これが一次回旋時の仙腸関節の機能となります。

この際にも、左右での重心の違いなどによって仙腸関節に左右差が生じると痛みなどを引き起こします。
 

仙腸関節と坐骨神経痛

Sacroiliac Joint & Sciatica

仙腸関節と坐骨神経の関連

仙腸関節と坐骨神経の関連

仙腸関節と坐骨神経痛

坐骨神経は、骨盤を形成する仙骨の前外側から体表に出て、坐骨結節のすぐ外側を走っています。
そのため、仙腸関節に異常を起こすと、坐骨神経を刺激してしまいます。

主に、坐骨結節の外方変位と仙骨の下方変位による問題が多いですが、仙腸関節の機能障害自体が坐骨神経痛に似た症状を出すことがあるため、当院では、坐骨神経痛の方は、ほぼ全員に対して、仙腸関節の機能をチェックしていきます。
 
仙腸関節の障害と腰痛についてはこちら

坐骨神経の障害ポイント

坐骨神経の障害ポイント

坐骨神経が障害されるポイントは多数

坐骨神経は、とても長く走行しているため、一概に「仙腸関節の問題である」と決めつけるのはとても危険です。

私が今まで経験してきても、仙腸関節だけの治療で良くなるケースはまずなく、膝や足関節の治療も同時に行わなければ、効果が継続しなかったり、良くならないと言ったケースがたくさんあります。

来院いただいた全ての方に効果を出すためにも全身の機能検査を行いますので、その間、お体をお貸しいただけます様よろしくお願いいたします。
 

仙腸関節の機能障害の原因と様々な症状

Sacroiliac Joint Disorder

上半身の状態と仙腸関節の障害

上半身の状態と仙腸関節の障害

脊椎や各関節の機能障害と仙腸関節の障害

仙腸関節は強固な関節のため、簡単には問題を起こしませんが、水の滴が少しずつ石を削るかの様に、長時間にわたり負荷が続くと次第に歪み始めます。

股関節の筋肉によって障害を受ける場合もあれば、上半身からの重みを受けて機能障害に至る場合もあります。

立っている時間が長い場合は、足首の問題も関わるケースがあります。
 

仙腸関節の障害と様々な症状

仙腸関節の障害と様々な症状

仙腸関節の障害と様々な症状

仙腸関節の不調は今まで説明した様に、股関節や坐骨神経痛の様な症状を出しますが、それ以外にも歩行障害や恥骨の痛み・アキレス腱炎や外反母趾・さらにはめまいなど、様々な問題を引き起こします。

大きな理由としては、仙腸関節は、他の関節と違って、腕や足を動かす様に意識して自分で動かせないという点です。

意識して動かせないために、いつの間にか他の関節に対して運動障害を引き起こしているため、ストレッチや運動では治せません。

ここが、股関節や腰と少々違う問題点の1つではないでしょうか。
少しでも不調を改善できます様、当院では、様々な症状で困っている方にも、仙腸関節に関しては、全ての方にかなり細かく検査していきます。
 

wordpressに投稿している症例報告をご覧になる場合は、
こちらをクリックしてください。

 

他の臨床コラムはこちらからご覧になれます。

 

動作分析と機能評価
※オンラインでもできます

①動作分析

スイングフォーム分析(背面、側面、前面の3方向)
※来院が難しければ、スイング動作を撮影した動画をメールやLINE等で送っていただいても結構です。オンラインでも対応致します。

②問診

スイングに対しての要望や悩み、また身体に対しての違和感や不調などの把握。これまでの怪我や手術の経歴(既往歴)など、体質と経過を把握していきます。

③機能評価

フォームの問題点が体の問題なのか、ただの癖なのかを把握するために必要な理学検査を行い、身体の機能評価を行います。
※来院が難しい場合は、こちらが指定する動作をオンラインの環境で行っていただき、その動きに対する動作分析から身体の状態を把握します。

④リハビリテーション・運動療法・治療

機能評価の結果とフォームの問題点を照らし合わせて必要なリハビリテーションを指導します。また施術によって、関節のスムーズな動きを作ったり、神経の足痛を測り、動きにキレを出していきます。
※来院が難しい場合は、オンラインにて必要な運動療法を指導します。
 
全てオンラインにてできますが、一度でも検査・触診・治療を行ったことがあると分析が正確になります。一度来院されることをお勧めします。
 
通院中の方は無料で動作分析を行いますが、通院されていない方は初診時と同じ料金にて対応致します。

Our Clinic

当院概要

所在地

東京都港区芝5−27−5山田ビル503

最寄駅

JR田町駅 徒歩2分
都営地下鉄三田駅 A3出口 徒歩1分

料金

初診:13,200円(税込)

再診(2回目以降)9,900円(税込)

再初診(前回から2ヶ月経過した場合):12,100円(税込)
クレジットカード対応可 Visa , Master , JCB , Amex

高校生以下は2000円割引します。

訪問(出張)による施術を希望される方は施術代22,000円+交通費(※施術人数によって施術代はお安くなります)

キャンセルポリシー:予約の変更またはキャンセルに対して、予約前日の場合は50%、当日の場合は100%のキャンセルフィーを頂戴しております。

駐車場

8/1よりビルの駐車場をお借りできることになりました。利用条件はこちらをご参照ください。

駐車場利用許可証をお渡ししますので事前にご連絡ください

休み

日・祝 休み
金 午前休み

受付時間

午前:  9:30〜14:00
午後:14:00〜20:00
受付時間外の予約も可能ですので、通勤帰りなどもご相談ください。

連絡先

電話:03-6435-2437
Email:nishimura.ac.chiro@gmail.com

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